大都市近郊区間大回りと分岐駅通過の特例は併用できるか

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JR線を利用する際の"大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例"と"分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例"が併用できるのか調べてみました。

大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例

大都市近郊区間のみを普通乗車券で乗車する場合、実際に乗車する経路にかかわらず最も安くなる経路の運賃で利用することができます。俗にいう大回り乗車の根拠となる特例ですが、乗車経路は重複することができません。そのため、東京近郊区間でも松本や水上に大回り乗車で立ち寄ることは不可能です。
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分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例

分岐駅を通過する列車に乗車していた場合、分岐駅と乗換駅の間のキロ数を含めないで運賃を計算するという特例があります。大都市近郊区間にもこの特例が適用される区間があり、倉賀野-高崎間、神田-東京間などがこれに当たります。
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今回の状況

さて、今回は大宮駅から八高線の児玉駅へ向かう場合を考えます。大宮駅から児玉駅へ向かうには主に以下の2経路があります。
・大宮-(川越線)-高麗川-(八高線)-児玉(1320円/79.9km)
・大宮-(高崎線)-倉賀野-(八高線)-児玉(1490円/88.0km)
どちらの経路を利用しても最短経路で計算した運賃である1320円が適用されます。
しかし、時間を考えると大宮からは特急草津号を利用し、高崎で乗り換えたほうが早い場合もあります。この場合の運賃を単純に計算すると
・大宮-(高崎線)-高崎-(八高線)-児玉(1660円/96.8km)
となります。(地方交通線である八高線のキロ数は換算キロを使用)
高崎-倉賀野間は"分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例"が適用される区間なので、実際には高崎-倉賀野間を計算に含めない倉賀野折り返しの運賃(1490円)が適用されるはずです。しかし、この経路は"大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例"が適用される区間でもあり、最短経路での運賃を計算すると高麗川経由の運賃(1320円)が適用されることとなります。
さて、特急草津号を利用して高崎で乗り換えた場合の運賃はどれが適用されるのでしょう。

えきねっと

検証にはJR東日本の運賃検索サイト「えきねっと」を利用します。一切の誤りがないことを保証するものではないそうですが、一応JR東日本公式なので信ぴょう性は高いものと思われます。
えきねっと(JR東日本)|乗換・運賃案内

えきねっとは幹線と地方交通線を乗り継いでいても表示する地方交通線のキロ数が営業キロだったり、"距離"に表示するキロ数が実際に乗車する経路なので運賃と合致しないことがありますが、気にせず行きましょう。
まずは、倉賀野で乗り換えた場合の運賃です。
route1
表示されている距離86.4km(本当は換算キロを使用するので88.0km)だと本来1490円ですが、運賃の欄には1320円と表示されています。これは最短経路である高麗川経由で計算した際の運賃と合致します。

続いて、今回のメインとなる特急草津号を利用して倉賀野を通過した際の運賃です。
route2
相変わらず表示されている地方交通線のキロ数は営業キロですが、95.2kmだと本来の運賃は1660円となります。しかし、この場合でも運賃の欄には最短経路で計算した際の1320円が表示されています。あまり関係無いですが、草津1号は乗り継ぎが悪いのか乗車時間が短縮されていても所要時間は19分も延びています。

まとめ

えきねっとでの検索によれば
・大宮-(高崎線)-倉賀野-(八高線)-児玉(88.0km)
・大宮-(高崎線)-高崎-(八高線)-児玉(96.8km) 倉賀野を通過する列車を利用
のどちらの経路を利用しても最短経路である
・大宮-(川越線)-高麗川-(八高線)-児玉(79.9km)
で計算した運賃が表示されました。つまり、"大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例"と"分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例"は併用できるということです。これを利用すれば、八高線非電化区間に向かう際、運賃が高くなることを気にせず特急に乗るため回り道をするという事も可能になります。

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